【活動報告】5.23 文部科学省 包囲・要請行動&院内集会について

昨日5月23日の午後、文科省の東館前は異様な熱気に包まれました。座り込む70名の父母たちとそれを支援する市民団体、かけつけてくれた国会議員たち、そして、あくまで20ミリシーベルトの撤回を求める父母たちに対して、のらりくらりと言を左右にする渡辺格・文部科学省科学技術・学術政策局次長。福島からの参加者の悲痛な言葉は、本当に胸が痛むものでした。

行政が今回発した「年20ミリシーベルト」「毎時3.8マイクロシーベルト」が、福島の学校の現場で何をもたらしたのか、文科省はその現実を直視するべきだと思います。

しかし、2時間以上行われた交渉において、高木義明文部科学大臣や、笹木竜三、鈴木寛副大臣、笠浩史政務官、林久美子政務官が姿を現すことはついにありませんでした。

一方で、前進もありました。渡辺次長は、交渉の中で、下記の発言をしています。
・文科省は年間20ミリシーベルトを安全基準としていない
・文科省は1ミリシーベルトをめざし、可能な限り下げていく方針である

これに基づき、父母たちおよび支援する市民団体側は最終的に、下記の3項目を要請しました。
1)いますぐ20ミリシーベルトを撤回してほしい。
2)1ミリシーベルトを目指すという文科省の方針を、文書で、福島県に通知してほしい。
3)自治体が行っている被ばく低減のための措置に関して、国として責任をもって経済的支援も含み後押ししてほしい

これに対して渡辺次長は、下記のように返答しています。
・上記の3つの要請については、政務三役と相談の上、早急に返答する
・毎日、状況を報告する

交渉には、福島みずほ議員、川内博史議員、森ゆうこ議員、川田龍平議員が立ち会い、力強く援護してくださいました。

 

 

また、交渉のあとに行われた院内集会では、京都大学の小出裕章先生がかけつけてきてくださいました。集会では、福島からの参加者から、20ミリシーベルト基準が何をもたらしてきたのか、その現状がなまなましく語られました。

 

 

 

■みなさまへのお願い(拡散希望!)
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/29
渡辺次長は、「20ミリシーベルト撤回」「1ミリシーベルトを目指すという文科省の方針を文書で福島県に通知すること」など市民側要請について、「3役と相談の上、早急に返事をする」と述べています。検討状況については、毎日報告がきます。

いまが、勝負のときです。

ぜひ、政務三役に、「福島の父母たちの要請にYesを!」 と圧力をかけてください!
以下、彼らの連絡先です。

高木 義明 大臣(長崎1区)
長崎事務所 〒850-0035  長崎市元船町7-6元船ビル1F
TEL (095) 826-0446  FAX (095) 826-0445
東京事務所
TEL (03) 3508-7420  FAX(03) 3503-5757

笹木 竜三 副大臣(福井県)
事務所 電話 0776-23-5280 (ファックスはわからず)

笠 浩史 政務官(神奈川県9区 )
電話:03-3508-3420 FAX: 03-3508-7120

林 久美子 政務官(滋賀県)
【滋賀事務所】
滋賀県東近江市八日市緑町16-13
TEL:0748-20-0935 FAX:0748-20-0936

 

※関連情報
主催・共催団体プレスリリース
http://www.foejapan.org/infomation/news/110523_2.html

※主催・共催団体声明
「高木大臣はどこへ?なぜ福島の親たちに会おうとしないのか?20ミリシーベルトの即時撤回を!
http://www.foejapan.org/infomation/news/110523.html

(文責 満田夏花/編集 三上雄己)